2008 年 06 月
JUNO は捻くれているようで純粋なのかもしれない
2008/06/29
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JUNOを見てきました。アメリカのアカデミー賞ノミネート作品であり FOX ですが、大きな配給にはなっていないのが残念な作品です。渋谷で見てきたのですが、渋谷アミューズ CQN って変なビルですね。デザインや効率性を考えて、エスカレータやエレベータをちぐはぐに配置しているのでしょうが、不便なだけだと思いました。特にエレベータ。 さて JUNO ですが、16 歳の少女が妊娠してしまった戸惑い、そして思春期の性( 青い性と書くとぃゃらιぃんだよねえ )で感じる直感的な、そして恥ずかしさや若さから斜め視線で見るぶっきらぼうな表現、そんな JUNO の心の動きと周りの大人達が織りなすアメリカ的なリアリズム青春映画です。ここにわざわざアメリカ的なと入れたのは、日本人の感覚で見るとかなり異質というか、映画として倫理的にも心情的にも許されないような部分が多いため、そんな表現を使いました。 映画としては上に書いたような主人公の心情変化や放つ言葉。もちろん翻訳でもそれに沿っては居ますけど、英語で聞けるともっと面白いと思います。全体的に自分のことを言うときにはウイットに富んだ表現が展開されます。また周りの大人達も、日本人から見れば考えられないものすごいポジティブで、力強い人たちばかりが出てきて面白いです。ストーリー展開、そして随所にちりばめられたウイットに富んだ会話と終始退屈させない作品作りは素晴らしいと思いました。 上でも書きましたとおり思春期の性で感じると書きましたが、私たちは大人になるに連れて妊娠するっていうことを神秘的に考えすぎているのかもしれませんと感じました。命を粗末にするわけではないのに、神聖化してしまわないと駄目という風潮があり、実際の JUNO のような表現をすれば日本では確実にぶん殴られるでしょう。でも、本当に突然妊娠した女性の中では、そのような神秘的な見方が出来ず( 出来ても斜めから見たりして )神聖化しない表現をしてしまうことも有ると思います。そんな彼女たちを大人になるに連れて理解できず、ただ怒るだけの大人になっていっている自分に少し疑問を持ちました。 一つ残念だったのは、予告編が恣意的に順番が変えられていることです。そんなことをしなくても、この作品はストーリー説明だけで十分におもしろみがあるし、人を引きつけられたと思います。予告編では子供を産むというところでどうなるか!という展開に持って行っていますが、実際の映画ではそれぞれの人物の心境変化がそれによりどうなるかという、もっと人間的な映画です。映画館では、かなりの女性が涙されていましたし、なかなか感動する映画だったと思います。 インディージョーンズを見に行くのであれば、是非ともこちらを見に行っていただきたいと思います。 100 点。 今日は大雨でしたから、帰りの飛行機が 1 時間ディレイしました。後発の飛行機と結局 5 分しか到着で差がありませんでした。なんだかなあですが、その分生ビールをいっぱい飲んだので、頭がふらふらです。 本日の気分:JUNO は捻くれているようで純粋なのかもしれない:0 時間( 計 0 時間 ) |
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