御茶義理の人のにっき

御茶義理の人が1998年からつらつらと書き連ねているポルトガルなどの新着情報

アベマリア

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2005/09/22
 北海道二日目。
 わかっていたことだけど、朝の 06:30 から朝食は機嫌がものすごく悪い。ついでに、06:15 に起こされたもんだからめちゃめちゃめちゃめちゃ機嫌が悪い。朝食を食べに行くと、団体客などが一番に来ておりバイキングでおかずを取るのもあほみたいに時間がかかって、イライライライライライラ。あー不味い朝食。
 昨日書いておりましたように、本日は塘路ネイチャーセンターホーストレッキングですので、早速問い合わせました。運良く本日は空いているということなので、車に乗って塘路ネイチャーセンターまで。釧路から 40 分ほどでした。
 この前にある塘路駅がとても味があります。有名な駅ですね。でも、私はずっと機嫌が悪いのでイライラとしておりました。その前にネイチャーセンターは有りまして、簡単な用紙に記入しクーポンを頂きました。で、説明を受けると、なんでも馬に乗るのはぐるっとこのまま釧路湿原を横断して反対側に有るそうで、車で早くて 40 分、混んでいたら 1 時間かかるそうです。なんとまあポルトガルみたいな感覚だわ。
 仕方ないから車を走らせましたけど、釧路湿原横断道路ってのはろくに釧路湿原内部は見えないようになっているんだなあ。というか、釧路湿原のイメージが私の持っている塘路辺りの湿原ではなくて、乾いた笹で覆われているというのが正しいみたい。なので少しイメージと違うみたいだわ。
 到着すると馬が二頭、おじいさんが二人おりまして、到着と同時に早速着替えて行くことになりました。親も私も馬に乗るのは初めて、ロバは乗ったことがありますけどね。ただ、私は結構こういうのは得意なので、なんなく乗られましたが、親はさすがに還暦なだけあって苦手みたい。なかなか背筋を張れずに猫背になってしまうみたいです。
 初めに牧場内を軽く練習。目の前で、ボロをぼとぼと落としてくれます。そして親も慣れたところで湿原の丘へ出発。熊笹( 正式にはクマイササ・九枚笹 )で覆われた湿原内をてくてくと歩いていってくれます。とても気持ちよくて楽しい。面白い。気分がどんどん回復していきます。10 分も乗ると上機嫌。しんがりから上機嫌でついて行っておりました。途中に笹が綺麗なとこらへんでは、馬が笹をわっしわっし食べており、馬は笹を食うんだと感心していたところ、急に走り出して血の気が引きました。どうやら笹の間に蛇かなにかが居たみたいで、逃げたそうです。いやあ、怖かった。さすがの私もぁぅぁぅいたしましたよ。最後は必死に手綱を引いて止めました。
 森を抜けると今回の大回りコースでも親に合わせているので時間が無くなったのですが、次の客が入っていなかったために目的地の丘まで行くことになりました。雨が降ってきましたが関係有りません。レッツゴーです。先ほどまでのような踏み荒らされていない笹畑の中をずんずん進んでいきますので、裾がびちゃびちゃに濡れましたけど気分は悪くないですよ。
 丘に到着したところで、一端休憩して記念撮影。ちょっと広場になっているので、このまま駆け出したいと思いました。
 20 分ほどして帰り道を駆け出しました。少し行きしより早足です。ただ、やっぱり遅いかな。私はもう少し速く歩いてほしかったけど、親が前にいるので仕方ないなあと思いながら付いていきました。たまにわざと止めておいて、おなかをポンって蹴って早くしたり慣れてくると乗馬は面白いなあって感じです。いやあ乗るのは楽しい。世話は嫌だけど。
 50 分後、牧場へ到着。
 馬を車に乗り換えて、釧路市内へ向かいました。向かう先は釧路和商市場。有名な勝手丼が食べられるところです。北海道に来たのはこれと炉端を食べたかったからですわ。やっぱり食文化が花開いているところに来るのはいいよね〜。
 早速車を停めて勝手丼を作成しに行きました。あとで気づいたのですが、勝手丼はみなさん 1 合前後の御飯を買っていますけど、2 合ぐらいいります。親も普段どおり 1 合を頼んでいましたが、足りませんでした。というのも、どうしてもネタが美味しそうで、あれもこれも乗せてしまうと、全く御飯が足りなくなります。普段食べない人でも 2 合は最低必要だと思います。特に皆さんが目的とされるだろう、いくらやウニは御飯があってなんぼです。それだけではショッパいし脂っこいしで、魅力半減ですので、是非とも御飯は多めにです。
 さて、私が作ったのはこんな感じ。ぶどうえびってのが北海道名産なそうなので、そちらを目玉として、あとは北海道産のホタテと、いくらを重点的に載せました。というのも、私もエンガワなどを乗せていますが、最近の法律の善し悪しで全ての産地が横のボードに書かれてあります。それを見ると、なんとも北海道産以外の多いこと。なので、買うときはそこをきちんと確認してから買う方がいいですよ。そりゃ魚市場ですので美味しいですけど、折角作ったどんぶりが外国産ばっかりだとがっくりですからね。
 そして食べようとしたときに生ビールを買いに行ったのですが、売り切れていてがっくりです。ああ、サッポロクラシックの生が飲みたかったですわ。結局飲めずじまい。
 さておなかも一杯になりましたので、一応観光マップにもある石川啄木の碑を見に行ったら、護国神社しか有りませんでした。なんやそら。
 次に、釧路湿原の野生動物保護センターへ。お客さんは誰もいませんでしたが、さすがに環境省の建物。トイレがとても綺麗でした。
 次は、北斗遺跡。名前から連想される、肩パッドをしたバギーに乗った人は出ません。普通の人は釧路市湿原展望台へ行くんだろうけど、釧路湿原展望台からの遊歩道へはいるには料金が居ると見ましたので、北斗遺跡へ行きました。ここで北斗遺跡記念館で記帳をして、北斗遺跡までの距離を聞くと 700m。釧路湿原の中は尾瀬のように木道が敷かれており、その上を歩いていきました。ここには何があるかというと、竪穴式住居の遺跡があり、そこに復元した住居があります。中は本格的に当時を再現しており、炭を内部で燃やしているので、結構温かくもっさりした空気が漂っておりました。お世辞にも居心地がいいとは言えません。
 この北斗遺跡から先ほどの書きました釧路市湿原展望台から延びる釧路湿原周回遊歩道に繋がっておりますので、北斗遺跡資料館方面へ帰らずに、そのまま木道を進みました。この道は全然人が通らないのでとてもいい感じ。私の理想的な湿原です。さて遺跡から 500m ほど歩くと釧路湿原周回遊歩道へ到着します。ここで驚いたのは、釧路湿原周回遊歩道に着いたとたんに木道が綺麗になりました。先ほどまで腐った木道が平気で放置されておりましたが、ここからは見事に整備された木道です。さすが施設利用料を取っているだけ有ります。あっちは、釧路市、こっちは環境省管轄だと思います。お国は金持ちだなあと感じました。
 周回遊歩道には途中見晴らしの良い展望台があり、釧路湿原を一望できます。ただしここは朝にも書きましたが、水のある湿原ではなく笹が生い茂っている湿原です。なので、見た目はサバンナ( 行ったこと無いけど )みたいな感じです。湖は塘路方面でなければ見えません。そこから 1Km ぐらい行けば釧路市湿原展望台に到着します。私は勘違いしておりましたが、この展望台にはいるのにお金が必要みたいで、木道にはいるのはお金がいりません。さてここでトイレ休憩をしたわけですが、ここの外にあるトイレは暗いし汚い。まあ毎日掃除をしていても、かなりの人が使うだろうから汚いのでしょうが、せめて蛍光灯はつけてほしいと思いました。
 帰り道は下り坂。逆に言えば、周回遊歩道を逆方向に回ればかなり厳しい上り坂。釧路市湿原展望台から回りたい場合は、駐車場から向かって展望台の左側に見える木道から入らずに、絶対に展望台裏の右から反時計回りに回るコースを取った方がいいですよ。普通の坂道ならまだしも、段差のとてもきつい階段なのでかなり苦戦を強いられると思います。実際に登っておられる方も、ひーひー言っておりました。
 さて 30 分ほど歩いて北斗遺跡資料館へ戻ると、時計は 17 時。資料館は 16 時までなのですが、館長さんが待っていてくれました。話半分でしょうが「遭難していたと思っていた」そうです。でもわざわざ裏側を開けて、椅子に座って待っていてくれたのは本当なので感謝ともうしわけない気分で一杯でした。終わっているのに、内部を案内してくれて説明してくれました。いい人でした。
 ここから県道 53 号から 216 号に入って一気に阿寒湖を目指します。北海道でも 80Km/h は捕まらないのがわかりましたので、舗装された道をびゅんびゅんと飛ばして居ると、急に砂利道へ。ナビだと県道となっているので、確かに県道なんだろうけど、まさかこんな穴ぼこの砂利道が県道とは思いませんでした。しかし今日はいつもの 2WD のプレオではなくて、4WD のパッソです。なので砂利でタイヤを滑らせてもグリップは全く取られません。気にせず砂利道を 70Km/h ぐらいで飛ばしていると、二、三台の同じ「わ」ナンバーのパッソやフィットが 30Km/h ぐらいでとろとろしていたので、バンバン抜かしていきました。楽しい。ちなみにこんな長い道なのに一方通行なんだね。阿寒湖に近づくにつれて、霧が出てきてさすがに私も危険だと判断したため 20Km/h へ減速。てくてくと 4Km ほど進むと、綺麗な舗装された道路に出ましたので、あとは同じく阿寒湖へ行くであろうバスの後に付いて行きました。
 本日の旅館は、道東一と言われる遊久の里鶴雅。車で玄関に到着すると、もちろん従業員の方が迎えに来てくれましてキーを預けます。荷物は全て従業員の方が下ろして持ってきてくれますので、チェックインをしに行くと「本日は新別館の予定でしたが別館が開きましたのでそちらでご用意させていただきました」とのこと。なんと別館には阿寒湖を展望できる露天風呂が部屋に着いているそうです。個人露天風呂だよ。親とだけど。
 チェックインを済ませて、部屋まで荷物を運んでくれる人を待っている間、コケモモジュース、ヤマブドウジュース、麦茶、コーヒーが飲み放題で、ついでにじゃがバターも食べ放題です。これには驚いたと同時に、手を伸ばして夕食がいっぱいあるのにと思いながらも、せいろ蒸しで美味しいからばくばく食べてしまいました。うめぇ〜。
 部屋にはいると、和室というより和洋室。洋室に薄い畳がはめ込まれてあります。正直なところ、前面畳の普通の和室の方が好きだね。隣はアメリカンタイプにあるような、洗面付きのキッチンスペース( 火元無し )となっており、前にリクライニングチェアーが置かれております。そして窓を開けると、露天風呂。なかなかいい感じじゃない。なんでも、この 9 月に出来たばかりなのでとても綺麗そうです。たしかに。
 さて仲居さんと交代して一番目に出されたのは、まりも饅頭とお薄。疲れた体にお薄は美味しいね。そしてカニ饅頭という中華饅頭が出されました。さすがにこれだけ連続で食べ物や飲み物を出されたらちょっと疲れました。で、ここで夕食のチョイスとなるのですが、出てきたリストの中から一つずつ選んでほしいとなりましたので、カニと魚で選択しましたが、これが後で後悔することになりました。というのも、この時点で夕食のメニューは見せられておりませんので、好きなのを選択したわけですが、実際はカニがかなり多く、カニが嫌になりました。というわけで、鶴雅が発展するためには、夕食前にメニューリストを渡して、そしてチョイスさせるべきだと思いました。
 30 分ほど休憩してから、お風呂。この時間、男性は 1F 、女性は屋上でした。1F は木、屋上はヨーロッパ風と別れており、まるでスパワールドや湯楽みたいです。お風呂はとても大きく、湯楽の三倍ぐらいの大きさがありました。めちゃめちゃでかいです。欠点といえば水風呂が薬品臭かったことです。何を混ぜているのでしょう?露天風呂ももう少し浅瀬が多ければいいと思いました。私でもかなり深いと感じましたので、半身浴はしづらいお風呂でした。ただまあ広いので開放感はあって気持ちよかったですけどね。50 分ほど入っておりました。更衣室ではマッサージ器が無料でしたので、堪能させていただきました。
 部屋に戻ると、すでに夕食の用意はされており、ペーパーがかけられておりました。親がまだ帰ってきていなかったので、とりあえず生だけを頼んで飲んでいるうちに帰ってきましたので、夕食の開始です。感想は、とにかくカニが嫌になりました。これだけのカニの量でもカニが嫌になるのに、カニ食べ放題なんかに行く人の気が知れません。全体的にはとびっきり美味しいというわけではありませんが、まあ普通に美味しい懐石料理でした。昆布御飯がうまかったよ。
 夕食を片付けてくれるときに、夜食用に赤飯のおにぎりと、カボチャシャーベットを持ってきて冷蔵庫へ入れてくれました。すごいサービスだなあ。おつまみ用に、漬け物と海苔と饅頭とチョコレートが部屋に無料で用意されてあるし。素晴らしい。
 このまま眠りたい気分になったけど、親が折角来たのでアイヌコタンでやっているアイヌ古式舞踊(オンネチセ)を見に行きたいというので見に行きました。雨の中、ホテルのスリッパで歩くこと 100M ぐらい。歓迎アイヌ部落とでかでかと書かれた、大阪では絶対に書かないだろう看板の横を通り、アイヌコタンへ。すでに入場すると始まっており、私たちを含めて見物客は 8 名。さすがに寂しい。舞台では女性を中心として、5 つほど踊りが披露されます。途中、飛び入りで 6 名参加しなければならないものがあり、ほとんど全員参加。これでいいのかなぁと思いながらも、酔っているし踊りは元来苦手なため、全然出来ず、恥をかきながら踊りました。時間にして 25 分ぐらいで、このショーは終わり。なんともあっけない。入場料から考えると、せめて 40 分はやってほしいというのが正直なところです。これだけお客が少ないとやりづらいんだろうけど、それでもねえ。最後にアイヌ民族衣装を着た人たちと写真を取られるかなあと思ったけど、そのサービスもなくてがっかり。思い切って声を掛ければ良かったなぁ。
 帰り道、アイヌコタンでムックリなどの販売をしていたけど、それには興味を示さずコロポックルの木彫りを一つだけ購入。
 ホテルに帰って、バイオリンとビアノの二重奏をバーでやっていたため、聞いておりました。無料。最後にアンコールといわれたので、アベマリアを頼みましたが、グノーのアベマリアを演奏してくれました。個人的には先日ポルトガルで聞いた「あべまりーーーーーあ」ってのが聞きたかったのですが、白雉なため作曲家がわかりませんでした。シューベルトなんですね。本日とても良く感じましたが、日本名でクラシックを教えるのは駄目だと思いました。聴きたい曲が日本語でしか言えません。元名なんて全くわかりませんでした。
 本日の気分:アベマリア:0 時間( 計 0 時間 )

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