御茶義理の人のにっき

御茶義理の人が1998年からつらつらと書き連ねているポルトガルなどの新着情報

ポルトガルで最悪の一日

世界の動画サイトからアニメやお笑いを一気に検索して全話見られる Ribbon Douga Network( rdn.jp )
2005/08/26 ( Acores[Azores] Terceira [TER]-> FAIAL [HOR] <-> Pico )
 本日はテルセイラ島ともお別れです。明日のフライトと違い本日は 10:20 フライトのため比較的ゆっくりと行くことが出来ます。朝食を食べて、メイドの姉ちゃんたちに名残惜しく挨拶をしてチェックアウトしました。レジデンシャルの前には昨日のタクシーが来てくれており、空港までは 20 分。のんびりと走ってくれました。昨日弾んだだけあってか、本日は 15EUR でした。Turismo で聞いても 17EUR と言っていたので、少しおまけをしてくれたのでしょう。
 国際線のチェックインカウンターは混んでいましたけど、国内線は空いておりチェックインはすぐに終わりました。ただ、バッグパックは規格外手荷物扱いと言われ、規格外手荷物預かりカウンターへ運びました。今まで一度も言われたこと無いんだけどなあ。
 本日乗る飛行機は SATA のプロペラ機。ボンバルディアかな?伊丹から高知に飛ぶような飛行機です。シートは自由席で、満席ではないためか見晴らしの悪い翼の横の席は折りたたまれておりました。私の座った席は後ろのほうなのですが、このくそ狭い飛行機なのに前の香具師がシートを倒してくる上に、めちゃめちゃ体臭がクサくて吐きそうになりました。なんて運が悪いんだ。離陸前にスチュワードさんが注意してくれたから良かったけど、切れていたよ。20 分のフライトですから、客室乗務員は一人、そして飲食物は無しです。ただ機内誌が充実しておりましたので、もらってきました。充実しているとはいえ、製本が悪いため綺麗なのをもらってもぼろぼろ外れます。無線とじはいいけど、これはいただけないなぁ。飛行機の窓からは Pico のポルトガル一高い山が日本の富士山のように雲から顔を出し目立ちました。そうこうしているうちに、あっという間に FAIAL 島の HORTA 空港へと到着いたしました。
 こちらの空港は ana が運営しているため、terceira に比べると店も充実しており Turismo も有りました。なんと言っても本日だけは今回唯一宿の予約を取っておりませんので、インフォメーションが開いているかどうかは誠に重要です。とりあえず地図をもらって宿を教えてもらうと、ここは高いホテル以外は個人宅みたいなところしか無いよって一応リストになったものをもらいました。まあそれしかないなら、そこらへんからがんばって探しますわ。駄目なら、嫌な日本人として金にものを言わせてポウサーダでも飛び込みますから。あと観光のことなどを聞くと、Pico 島の地図をくれて、そして昼からバスに乗って島内を一周できるから、間に合ったらやればいいよって教えてくれましたので、早速ホテル探しに宿などが集まっている HORTA へ。
 ポルトガルのランクは値段は必ずしもこうとはならないのですが、ポウサーダ -> ストラージェン -> アルガルベリア -> ホテル -> ペンション -> レジデンシャルって感じです。ですから個人宅を回る前に、とりあえずレジデンシャルへ行くことにしました。レジデンシャルはこの町で一つ。一番中心部にある公園の横で立地条件としては最高の場所ですからくそ高いだろうなあと思い戸をたたきますと、おばあちゃんが出てきましたので聞いてみました。するとトイレ、バス共同で 25EUR だそうです。うわっ、高っと思いましたが、最近ブルジョアっぽくトイレバス共同のところに泊まっていないので、実際には他のところの値段はわかりませんでした。ただ昔話ばかりしますが、昔だと 1000ESC( 5EUR )ぐらいでしたから、いくら高い離島だと言っても 5000 エスクードは高すぎるなぁと思ったのです。ただ、他のところの値段は日本で調べておりましたが 50 〜 100EUR しますので、ここに決めました。バスの時間もあるし、そして駄目でも明日はポサーダを予約しているっていう強みもありましたからね。交渉成立して部屋を案内してもらうと、なんか臭いましてちょっと辟易しましたが仕方有りません。たぶん古い建物のために、カビかなんかだと思います。ベッドは広いしいいと思いましたけどねえ。
 落ち込んでいては埒があかないので、気を取り直してバス停へ行きました。バス停は Turismo の前にあり、ポルトガルにしては珍しく定刻にバスがやってきました。そして驚きました。なんとこの暑い場所に走っているバスなのに、冷房がかかっていません。いや、かかっていないという表現は間違いですね。冷房がありません。着いていません。乗り込むと、そこはまさにサウナ状態。助けてくれと思いました。他の観光客も少し驚いている様子で、みんな一斉に窓を開け出しました。それでも風はありません。本当に助けてくれと思いましたが、走り出すと心地の良い風が入り冷房が必要ないことを実感しました。そして天然の風って言うのはなんて心地がよいのでしょう。折角二時間かけて島内を一周する定期バス( 観光バスではなくて、普通の定期バスが一周するだけです )なのに、覚えているのは最初の 10 分ぐらい。気がついたら、スタート地点に戻っておりました(わらぃ。見事に二時間爆睡しておりました。いやぁ心地はよろしかったですが、この二時間は何だったんだというやりきれない気持ちになりました。
 時計を見ると Pico 島へ行く船の時間 30 分前でした。明日はポウサダのため、この島でゆっくりしたいというのがありますから、本日に隣の Pico に行こうと決めました。Pico と Faial 島間はこの時期、一時間に一本ほど定期連絡船があります。3.80EUR を支払って乗り込むのを待ちますが、相変わらず順番を守らないポルトガル人。全然並ぶと言うことを知りません。日本だったら蹴りますが、こっちでは慈悲の心が多いのでそういうことをする人は居ないようです。まあそれでも要領よく船の風を受けられる場所に陣取ることが出来ました。
 この二島の定期連絡船はスピードが速くなく、30 分かけて渡ります。他の島にも回るような船だと 15 分ほどで着くようですので、その遅さがわかると思います。それでも観光客としてはゆっくりの方が味があっていいと言うもの、陸から離れていく感覚を楽しみ写真を楽しみました。バスと違って、こちらは定刻に目的地へ到着。途中遮蔽するものがないからね。
 まずはいつも通り Turismo へ。ここの Turismo ですが、私がポルトガルに行った史上、一番寂れていてわかりづらい Turismo です。場所はホテルの裏側にあり地図には載っていますが、車ではフェリーターミナルから直接入られない道でした。入るとやっぱり寂れていて、なんか普通の事務所。特にポスターも何も有りませんでした。仕方ないので、いろいろと質問して教えてもらいましたが、この島には良い洞窟が有り、その名前を Gruta de Torres と言うらしいです。絶対に行きたくなりました。
 まずは地図を見て近場を散策。カテドラルがあり、そしてワイン博物館がありました。Terceira 島のワインはポートやマディラのような強化ワインでしたが、こちらのは普通のワインで、アソーレスワインといえばここのワイナリーのことを指すようです。ですから今まで呑んだことのない銘柄を 3 種類ほどテイスティング。アイスワインのようなワインを一つ買って帰りました。
 そして先ほど聞いた Gruta de Torres に行くことになりましたので、タクシーをチャーターすることになりました。これがチョイスを間違えました。最悪のおっさんでした。とりあえず単純往復は 15EUR でいいよと言ったので、それで行くことにしました。まあここでは全然悪い印象はありません。
  Gruta de Torres ですが観光地化されたと言っても、観光として入られるようになっただけでガイドさんとカンテラ付きのヘルメット、そして懐中電灯が無いと入られません。受付をすましてもらい、次の入場時間になるまで待機。時間になったところで、成り立ちなどの映画を見てガイドさんがやってきました。ガイドさんは私のためにポルトガル語の後に、英語で説明。もちろん説明されても火山や洞窟の単語は全然知りませんので、全くわかりません。悪いなぁと思ったけど、何カ所かはわかったのでよしとするよ。入り口は昨日見に行った Algar do Carvao で見上げていたような場所から降りていきます。とりあえず階段は作られているので命綱をつける必要はありませんが、かなり秘境っぽい雰囲気を醸し出しております。洞窟に到達すると電気などは一切通っておらず、すべて手持ちの光だけ。本当の探検みたい。暗闇というものがわかります。ツアーとしては懇切丁寧に 30 分ほどかけて説明をしながら見回りました。すべて石灰岩で出来ているので、足下が非常に危なく、また這いずるようにして歩かなければならない場所もあり、冒険心いっぱいでした。
 見学の後タクシーに戻ると、「どうだ、山は登ったか?」と言われたので、登っていないというと、「それは駄目だ。最終の船まで時間があるので 70EUR でどうだ?」と言われましたから、まあ昨日と同じ値段だからいいかなと思っていくことにしました。
 この Pico 島はすべてが島の中心にあるモンターニュ山の石灰岩にて出来ています。いわゆる火山島です。そのため車を走らせると地図にはほとんど取り上げられていないような洞窟やカルデラが有り感動を覚えます。いろいろと案内をしてくれました。
 そして肝心の山登りですが、さすがに 4000m 級の山なので、二時間ほどしか無い本日は最後までは登られないのは百も承知でしたが、一緒に途中まで登ってくれました。途中にはそこら中に穴が開いており、落ちたら死ぬで〜という火山で出来た洞窟や、カルデラを望むことが出来ました。命綱が有れば降りてみたいなぁというところです。500m ほど登って、記念撮影。なんかここまで来たら、俄然明日の予定を変更して登りに行きたくなりました。後ろ髪を引かれる思いで下山をし、タクシーへ。
 そして時間に追われながら他の Pico の町を見学しまして、出発地に戻ってきたのはタクシーの時間で船の出航 5 分前。これはやばいと思って、お勘定というと「150 ユーロ」と言いやがったので、「はぁ?何言ってん?」って言ったら、じゃあ「100 ユーロでいい」とかぬかしやがったから、「おまえが 70 ユーロって言ってたやろ!知るか!」って言って 70 ユーロを投げつけてやりました。そして冷静に町の教会にある時計台を見ると出航 35 分前。どうやら、焦らせてぼったくるつもりだったようです。つか、二度もだまされてすごい気分が悪いし、ぼったくってくるポルトガル人がリスボン以外のこんな離島にいるのがすごい悲しかったよ。先日読んだアソーレスの黒い火山島ではピコ島は一番誠実って書いてあったのに裏切られた気分がしたよ。
 で、船を待っていたら、やってきてビールを飲もうぜっていいながら私にもビールを買って渡し、次に発した言葉が「Japanese , Sit down 」って言っていました。たぶん、日本人は跪けみたいな感じだと思います。くそっ!
 ものすごい明日来て山を登りたかったのに、最悪だよ。夕焼けは綺麗のになあ。
 悲しみにうちひしがれながら船に揺られてファイアル島へ戻りました。
 ファイアル島へ戻って、トイレに行きたかったのにレジデンシャルはトイレが一つしかなかった。ついでにシャワー室と共同なので、使われていてどうしようもなかった。いらいらが増しました。
 夜景を撮り、食堂を探しましたがどこも高い。一時間ぐらい町をさまよいまして、良さそうなレストランを見つけたので入りました。で、早速トイレに行こうとしたら、今度は「水が流れないので」ってかかれていたので断念。なんだ、この運の悪さというか、何とも言えない終息感は。むかつくから生ビールを飲もうとしたら、うちは瓶しかないと言われるし、本当にもうどうしてやるものか!と言う感じでした。
 でもまあバーテンさんが感じの良い人だったので和んできて、蛸のご当地料理というのを食べました。テルセイラと違うものかなぁと思いましたが、同じものでした。出すものを出していないため、ワインはハーフで我慢しておきました。
 食べ終わった後、いらいらを解消させるために町をぶらぶらしていると、公園にトイレを発見。ポルトガルの公衆トイレって汚かったり、便座がなかったり、旧式のトイレだったりするので期待はしませんでしたが、ここのは綺麗だったので入りました。すっきり。
 そしてホテルに帰ると、シャワー室も開いていて、ちょっと運が巡ってきたかなあと思いました。
 でも、まだ釈然としないので呑もうと思いましたが、ちょうど外に出て行った 24 時にこの島の飲み屋は閉まるようで呑めませんでした。
 部屋へ帰ると立地条件の良さもあり、車の音が窓やカーテンを閉めても鳴り響きましたので、飛行機用の耳栓をして寝ました。あー
 今日の酒の量、ビール× 500 ml, Vinho Verde Branco × 375ml
 本日の気分:ポルトガルで最悪の一日:0 時間( 計 0 時間 )

コメント

お名前
コメント

連絡先 skypeID( GochaGiri-の人 )のを no へ、人を hito に変換 | ©1998-2008 Yuumi