御茶義理の人のにっき

御茶義理の人が1998年からつらつらと書き連ねているポルトガルなどの新着情報

ポルトガルのマフラー

世界の動画サイトからアニメやお笑いを一気に検索して全話見られる Ribbon Douga Network( rdn.jp )
2004/07/04 Lisboa( EURO2004 FINAL )
 FINAL の朝。というものの特にたいした事はない。普通の朝がやってきた。
 朝食は地下の食堂。周りを見渡す限り日本人ホーダイ。いやあ日本語はいいねえって、なんか台湾に出張に行っていた時を思い出すよ。日本語しか聞こえてこないんだもん。ここの朝食だけどよろしくない。というのも、乾き物しかありません。パンと果物だけ、ココアも無い。Roma という名前なのに、アメリカンなコンチネンタルブレックファースト。フレッシュジュースも無いんだ。ベルナより普段でもかなり高いのに、全然良くない。絶対に二度と泊まらないと思うよ。ペンサオンならこれでもいいけど、ホテルだといけてなさすぎです。がっくりだ。
 今日は早く行動したい。でも一応掲示板に明日のホテルをシェアーするかもって書いておいたので、その時間まで待っていましたが、予想通りだれも居ませんでした。少し悲しいね。てかパソコンを持って行っているのですが、昔の Winkey のモデムだと繋がったのですが FIVA のモデムはどうもポルトガルの電話局とは変調方式が違うのか繋がりません。トンツーを拾ってくれませんので、強制発信にしても出すトーンが違うみたいで駄目です。カプラを持っていくしかないんですかねえ。
 とりあえず、宿が違うので新しい宿まで荷物と体の移動。場所は闘技場の真裏、Campo Pequeno です。チェックイン時間にはほど遠い 10 時でしたので、荷物だけ預かってもらおうと思って行ったのですが、部屋がすでに空いているとの事でチェックインできました。今日ももちろんチェックイン時にカードのカーボンコピーを取られました。やっぱり逃げる人が居るのでしょう。
 早速荷物を置いて、ルスに有る競技場へ繰り出しました。街はお祭りムード一色。どこにいても楽しくなります。 Luz に行くには目の前の Campo Pequeno から地下鉄に乗って Marques de Pombal で乗り換えるか、少し歩いて Praca de Espanha から一本かですので、私は楽しい街を満喫する事にしました。 Praca de Espanha までは 1.5Km ぐらい。ポルトガルの国旗を一杯目にしながら、そしてポルトガルの国旗を立てた車をいっぱい見ながら、SuperBock を飲んで歩きました。最高。
 Praca de Espanha に着いて切符を買おうとすると、警察の方が寄ってきて、私に注意をしてくれました。それは、とてもスリが多い。外国の窃盗団が来ているから、カメラに気をつけろという事で、わざわざ切符の買い方も教えてくれました。昔は 1day チケットも自販機で買えたのですが、今は無いんですね。Carris の窓口に行かないと駄目みたいです。いつもより慎重に地下鉄に乗り込みましたが、あまりまだこの時間は変わらないみたいです。というか、リスボンの地下鉄はいつも緊張しますので……。人種差別になりますが、やはり黒人は威圧感がありまして、黒人の多いリスボンはとても怖く感じるのです。
 コロンボショッピングセンターに着くと、周りは今まで以上に EURO2004 一色。というのも、コロンボショッピングセンターの隣がルスのスタジアムで、ここには早くもファンが一杯集まっていると言うことです。早速昨日買い逃したギリシア対ポルトガルの超限定 T シャツを買うためにオフィシャルショップへ。着いたらもちろん人が一杯だったんだけど、売っていない。聞いてみると、そんなの無いよって言われました。空港だけだったのかも……。買っておけば良かったと本当に後悔です。でもまあ一応ポルトガル限定の EURO2004 のスウォッチと、王冠の形をした帽子を購入。
 中央の広場には、大きなポルトガルのユニフォームがあって、みんなが寄せ書きをしていたので私も寄せ書き。めちゃめちゃスペル間違ったよ……。これが原因で負けたのかもと自意識過剰なことを考えてしまいます。
 それから横のスタジアムに向かいました。スタジアム入り口前の広場には、ポルトガルとギリシアのサポーターが応援合戦をしており、とてもいいムード。争いという感じは全くなし。私もぁぃぁぃ 5 周年の記念撮影をして、色々と撮影。カールスバーグと SUPERBOCK の車が並んで止まっていて、緑と赤のコラボがとても綺麗だと感じました。そして山ほど居るダフ屋に値段を聞くと「500 〜 1000 EURO」でした。時間が早いこともあり、1000EURO が多かったです。普通に買うと 200EURO ぐらいのはずだから 5 倍ですね。買えないことは無いけど、ダフ屋から買うというのは良くないので、買いません。偽装チケットも出回っていたみたいですしね。
 チケットも無いので一旦地下鉄でロッシオ広場へ移動。ロッシオ広場は、お祭り騒ぎなんだけど何か変?走っている Somos のバスはポルトガルなんだけど、辺り一面ギリシアばっかり。見ているおじさんも、ここはポルトガルか?って感じで見ています。ロッシオ広場のシンボルにも、ギリシアの旗がかけられてもうギリシアって感じ。バイシャに移動すると、完全なお祭りで歩くのも大変。紙吹雪が舞って、サン・ジュスタのエレベーターも紙吹雪で化粧されて、道化のおじさんもポルトガル一色。でも周りはギリシアほーだいで、すごい変わった感じ。あと日本人も多い多い。こんな日本人の多いリスボンは初めてです。アダルトショップも EURO2004 仕様になっていたのは面白かった。ミーニョ地方の民族衣装の集団も出番を待っていました。
 一通り見たので、ここで昼食。食べたのは、確か鯛の唐揚げだったと思います。忘れましたけど、どこのレストランも盛況で食い逃げしようと思ったらいくらでも出来る状況でした。もちろんしませんし、こういう状況でもまともな飯が食えるポルトガルに感謝って感じです。もちろん SuperBock の生ビールと一緒に。
 この時点で 14 時。本当はここで特設会場に行けばよい物を、物欲というか昨日から言っている T シャツがどうしてもほしかったので、ダメもとでアモレイラスのショッピングセンターへ。しかしやはりここでも無く、時間ロスをしてしまいました。
 そしてビジョンのある特設会場へ行かなければならないので、ホテルへ帰って ist*D を置いて、地下鉄へ。というのも、やはりスリが怖いのでここからは Powershot だけで戦います。特設会場は、Oriente 、1998 年に EXPO'98 Lisboa が行われた会場です。到着すると、ここは一転ポルトガルの赤色一色。ギリシアのファンは全く見受けられません。すなわち、チケットを持たないここから閉め出された( べつに規制はされていないけど )ギリシアファンが全部中心街に流れて、そしてチケットを持たないポルトガルファンは全部特設会場に来ているって感じです。
 私が着いたのは 16 時前でしたが、すでにチケットが完売しており入れず。チケットを持たなくても大きなビジョンなので外から見えますが、その場所はすでにものすごい人になっております。仕方ないので、小さな液晶( とは言っても 100 インチぐらい )を置いてあるシーサイドのカフェへ移動。溢れた人たちが大量に居て、沖の方ではイベントのヘリがカラースモークを打って、空に七色の煙の筋が描かれておりました。
 試合開始まで 3 時間ぐらいありますので、生ビールを飲んで過ごしますが、飲み過ぎて調子が悪くなりました。あほか。だから花壇に座り込んでヒューマンウオッチング。これがなかなか楽しい。みんな色々なペインティングして、私を楽しませてくれました。
 19:45 試合開始。とりあえず特設会場ではないカフェで見学。試合開始前の国歌斉唱で全員がマフラーを掲げて敬礼するのには、感動しました。写真に撮ったけど、ぶれていてすごい残念です。ここのカフェ群には 100 インチプロジェクターが 6 個あるのですが、いかんせん人がとても多くて見づらい。試合開始直後、いきなり恐れていた喧嘩が勃発。すぐに警察官が飛んできて取り押さえ逮捕して連行しておりました。確かにかなり小さいんだよね。それに反射型だからまともに見えないし、大変でした。前半は、ポルトガルもいい場面を作るも詰めが甘くゴールならず。最後の最後に固さが見えていた感じです。
 ハーフタイム。ここで伝家の宝刀「勝ちたいんや!ドリンク」を取り出し、おもむろに飲みました。そして特設会場の見えるところに移動。こっちのほうがとてもよく見えました。
 後半開始……、速攻ギリシアが先制。あーー「勝ちたいんや!ドリンク」パワーはどこに。ってか、飲んだから取られたのか?またまた私の疫病神っぷりが全開です。後半は終始ポルトガルペースでゲームは進むものの、やはり最後の詰めが甘い。甘いというか、精度が低いというか、いつものポルトガルらしい精度の良いゴールが行きません。やっぱり固かったんだと思います。ゲームはそのままギリシアの優勝。私は落胆と同時に、とぼとぼ引き上げる人を横目に地下鉄に猛ダッシュ。なぜなら、混むからです。混むとやっぱりスリも増えるしね。
 地下鉄に乗って、ロッシオまで戻るまでに酔っぱらったファンに絡まれて、応援合戦しながら行きました。なかなか楽しいムードだけど、一つ間違えば一触即発の感じなので、気が抜けませんでした。
 ロッシオに着いたら、時間は 22 時。いくら祭りの日とは言え、バイシャにあるレストランはかなり閉めておりましたので、昔から勝手に行きつけにしている Restaurante a Gaiola( Rua da Bacalhoeiros 24-F ,Lisboa)に行って夕食。確かこっちに移ったパウロの家の店がこの並びに有ると思います。体調が悪かったので、あまり食べずにいようと思って、魚のスープ( Sopa de peixe )でおなかを温めて、ビールと Vinho Verde をアサリのワイン蒸し( ameijoa ao natural だったかな?忘れた。)でもつまみながら飲もうと思っておりました。アサリのワイン蒸しは、いわゆる酒蒸しなのでめちゃめちゃうまい。日本食と同じで素材を生かす食べ方萌え〜。食べ出すとどんどん食欲は湧き、フライドポテト( Batata frito )を頼みました。 TV では表彰式が放映され、ぞくぞくとレストランには人が来ます。ここの閉店時間は 24 時ぐらいのはずですが、平気で人がやってきておりました。私はこの後、オビドス名産のジンジャーを飲んで店を後にしました。
 店を出てバイシャを歩いている限り特に変化は見られませんでした。が、ロッシオ広場に着いたとたん一辺。お祭り。ポルトガルとギリシアというしがらみを忘れて、敵味方無くたたえ合っておりました。いい光景です。でもモニュメントは相変わらずギリシアに占領されておりました。国立劇場もライティングされ、噴水横ではこれはおそらく演出ではありませんがカラースモークがたかれておりました。現地にいた人だけが味わえる、すごい感動の瞬間。
 でもここからがもっと感動。ロッシオ駅の前を通り、フィゲイラ広場に出ると、いつもは車ばかりのところなのに何かが違う。周り一面、人、人、人。リベルダーデ大通りは歩行者天国になり、ポルトガルの応援歌( 日本チャチャチャみたいなやつ )とギリシアの応援歌( こっちは、単純に日本!日本!って感じ )が交互に歌われ、お互いのファンが抱き合っていました。これが阪神巨人なら絶対に無いね。てか、ギリシアでなくてスペインだとしても多分無いとは思うけど、いい光景。昼間に見た Somos の車は宣伝のためかスポンサーなので入られていましたが、一般車は警察が通行止めにしています。すごいのは、この歩行者天国、ポンバル広場までだと思っていたら、なんとみんな競技場から歩いてきております。すなわち、Luz まで続いているようです。そして反対方向は闘技場まで。大阪で言えば、御堂筋フェスタなんてのがありますが、あんな距離ではなくて、難波から梅田、そして 1,2 号線が福島から桜ノ宮ぐらいまで通行止めな感じです。踊りながら、ホテルまで帰ってきました。もちろん、道路に寝ころんで来ました。こんなの出来るのは一生に一回ですからね〜。ホテルに付いた頃には 27 時でした。もう少し遊んでも良かったかな、徹夜でもよかったなと今になったら思いました。
 本日の気分:負けたけどハッピー:0 時間( 計 0 時間 ),明日のラッキーアイテム:ポルトガルのマフラー

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